地味だけど最強の2つ
アップデートは、家の耐震補強。バックアップは、非常食の備蓄。
派手さはゼロ。でも、ランサムウェアの被害の多くは、この2つで防げたり、立ち直れたりします。
🧱 アップデート:「あとで」の代償
アップデートの多くは「見つかった穴をふさぐ工事」です。そして、工事のお知らせが出ると、攻撃者もどこに穴があったかを知ります。そこから競争が始まります。
⚠️ 「サポート終了」は、工事が永遠に来ないということ
メーカーが更新を出さなくなった機器は、穴が見つかってもふさがれません。たとえば Windows 10 は2025年10月に通常のサポートが終了しました。古いスマホ(OSが更新されない機種)、10年選手の家庭用Wi-Fiルーター、昔の防犯カメラも要注意。
🏢 会社でも同じ
国内のランサムウェア被害では、テレワーク用のVPN機器やリモートデスクトップが侵入口になるケースが多いと警察庁が報告しています。その多くは「修正済みの穴」を放置していたもの。→ キルチェーンで見る
今夜やること:自動アップデートをオンに
設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート → 自動アップデート → すべてオン
設定 → システム →(ソフトウェア/システム)アップデート
機種によって名前が違います。「アップデート」で設定内を検索
設定 → Windows Update → 「更新プログラムのチェック」/再起動を後回しにしない
システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート → 自動アップデート
App Store/Google Play の自動更新をオン。ブラウザは再起動で更新が完了します
管理画面の「ファームウェア自動更新」をオン。管理パスワードを初期値から変更。サポート終了品は買い替えを
💧 バックアップ:最後に助けてくれる唯一のもの
ランサムウェアも、火事も、スマホの水没も、うっかり削除も。「別の場所のコピー」さえあれば、立ち直れます。
データは3つ
(元+コピー2つ)
2種類の
保存先に
1つは
離れた場所に
これが「3-2-1ルール」。加えて、1つは「つなぎっぱなしにしない」のがランサムウェア対策のコツ。
🎮 バックアップ災害シミュレーター
大事なデータ(家族写真10年分)をどこに置いておく? 保存先を選んでから、災害を起こしてみよう。
左で保存先を選んで、災害ボタンを押してください。
📸 スマホの写真は?
iCloud 写真や Google フォトなどの自動バックアップをオンにするのが一番かんたん。ただし「同期」は削除も同期されることがあるので、ときどきパソコンや外付けドライブにもコピーしておくと安心。
🧪 「戻せるか」を確かめる
バックアップは戻せて初めて意味がある。年に1回、防災の日(9月1日)にでも、ファイルを1つ取り出してみる「復元訓練」を。
- 3-2-1-1-0:3コピー・2媒体・1オフサイト・1オフライン/イミュータブル(WORM・オブジェクトロック)・0エラー(定期的なリストア検証)。
- ランサムウェア攻撃者は暗号化前にバックアップを狙う(バックアップサーバーの認証情報窃取、ボリュームシャドウコピー削除、バックアップ管理コンソールへの侵入)。バックアップ系の認証基盤を本番ADと分離し、MFA必須に。
- RPO/RTO を業務単位で定義。復旧手順書は紙でも保管(システムごと止まる前提)。BCP にサイバー攻撃シナリオを。
- パッチ:インターネットに露出した機器(VPN、ファイアウォール、リモートアクセス、メールGW)を最優先に。CISA KEV(既知の悪用済み脆弱性カタログ)や JPCERT/CC の注意喚起を優先度付けに活用。資産台帳がないとパッチもできない。